タンパク質の吸収効率を下げる食品4選

この記事をみてくださる方は筋肉を大きくする目的であったり、筋肉を維持する為にタンパク質を一生懸命摂取し、少しでも摂取したタンパク質を効率よく体に吸収させたいと考えられる方は多いのではないでしょうか?

今回はこの食品と一緒に摂取すると吸収効率を下げる可能性がある食品を紹介させて頂ければと思います。

タンパク質の吸収効率を下げる食品

氷水(冷水)

いきなり食品ではないのですが氷水はタンパク質吸収効率を下げる可能性があります。

常温や少し冷えた水であればまったく問題ないのですが、氷水であったり明らかに冷たいものと一緒にプロテインを溶かす、もしくは肉や魚の消化中に冷たい飲み物で流し込むなどを習慣的にされている方は注意して頂きたいと思います。

なぜかと言うとまずたんぱくの消化吸収の過程を考えて頂きたいのですが、タンパク質というのは食べたらそのまま筋肉などになるのではなく、一度アミノ酸という細かい形に分解されて小腸から吸収されます。そして吸収されて血中アミノ酸濃度に反映し筋肉や細胞内で筋タンパク合成材料となる訳です。

という事はスムーズにアミノ酸へ分解する必要があるのですが、タンパク質分解酵素の一つであるペプシンという分解酵素の分泌に冷水は影響が出る事がわかっています。

ペプシンは胃酸の分泌が必要になっており、冷水を飲むことで胃酸の分泌が抑制されてしまいます。結果胃酸が分泌されない事でペプシンが正常に働ずタンパク質が分解されにくくなり、小腸から吸収できるパーセンテージが下がってしまうという事になります。

たまにであれば全く問題ないのですが習慣的に氷水や冷水を飲むという方は避けてみてはいかがでしょうか。

大豆類の食品

大豆にはトリプシンインヒビターという成分が含まれていて、このトリプシンインヒビターというのはタンパク質分解酵素の一つであるトリプシンの活性を抑制してしまいます。

大豆に含まれているトリプシンインヒビターは高温の加熱が加わる事で活性が落ちるので、豆腐や納豆などの生成の過程で加熱処理が加わる食品については特に気にする必要はないのですが、よりリアルに近く加熱処理が加わっていない大豆を習慣的に摂取されている方は少し控えてみても良いかと思います。

なお大豆製品のトリプシンインヒビター残存率は味噌で0.3%、木綿豆腐で2.5%、絹ごし豆腐で4.3%、豆乳で13%、納豆で0.7%程になり、ほぼほぼどの食品もノーリスクですが、唯一豆乳は残像率が高くなっています。

豆乳でプロテインを割る行為であったり、豆乳と一緒にたんぱく質を摂取するのは避けたほうが無難かもしれません。

アルコール

アルコールとタンパク質を一緒に摂取される方はそこまで多くはないと思いますが、アルコールと一緒にお肉やお魚を習慣的に摂取される方は気をつけたほうが良い可能性があります。

アルコールは前者2つとは違ってタンパク質分解酵素に影響を及ぼす訳ではありません。

小腸から吸収されたアミノ酸は血中で血中アミノ酸濃度として反映されるのですが、その血中アミノ酸濃度を糖質を摂取した際に放出されるインスリンが細胞組織や筋肉に取り込んでくれます。

インスリンが正常に分泌される事が重要になってくるのですが、アルコールを習慣的に摂取されている方はインスリン感受性を弱めてしまう可能性がありります。

実際に週4回以上アルコールを摂取されている方と、そうでない方を対象にした研究ではアルコールを摂取されている方のグループが23%インスリン分泌能力が減少してしまったという結果がでています。

タンパク質を摂取して吸収後に筋肉の材料になる必要があるので、この点を考えるとたまにであれば問題ないのですが、継続的なアルコールの摂取というのはアミノ酸を筋肉の材料にさせにくい欠点があるのではないでしょうか。

果物

これは意外なのではないでしょうか?

果物も先ほどのアルコールと同様インスリン感受性を弱めてしまう事がアルコールと同様の研究で、週4回以上摂取されているグループの方が通常の方よりも13%分泌能力が減少する事が証明されています。

ただ果物にはタンパク質分解酵素が入っている物があるのも事実です。

インスリンを考慮すると毎日食べるのは良くないですが、タンパク質の消化の為に、スポットで食べるのであれば効果的になります。

少し複雑になりましたが、例えば消化の力が弱まっている時に外食で消化に負担がかかるお肉や繊維質の多いお魚を食べる際に果物と一緒に食べようという工夫はむしろプラスに働く可能性があります。

まとめ

今回はタンパク質と一緒に摂取すると吸収効率を下げる可能性がある食品を紹介させて頂きました。

ただ何度もお伝えするようで申し訳ないのですが、一回一回でみると損失量はごく僅かになるのであくまで習慣的に上記の組み合わせで摂取しているという事でなければ問題ありません。

もし今回の記事の内容に当てはまった方がいらっしゃいましたら是非参考にして頂ければと思います。

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